先輩スタッフの声

Y.K 職人歴30年

中学を出て手に職をつけたいと思い、石野瓦工業に入社しました。
15歳で入社した当初は右も左もわからない状況で、特殊な施工や屋根の部位や順番、瓦の名称など覚えることがとても多く、とても苦労したのを覚えています。
しかしその当時に覚えたことが身になり、自分自身のできることがだんだんと増えていったので、同時に面白さも感じました。

瓦葺の仕事の魅力はやはり、現場へ行って一生残る仕事ができるということだと思います。
自分の腕ひとつで勝負する厳しい世界ではありますが、だからこそ自分の葺いた瓦の社寺建築などが将来に残っていくことに誇りと喜びを感じます。

屋根はどれも同じものではなく、ひとつひとつ違うため、その場面によっていかに美しく仕上げるかを意識しながら仕事をしています。もちろん、雨漏りをおこさないなど当たり前のことを徹底することはプロとして当然のことです。
さらに上をめざすために、入社30年を超える今でも日々勉強し、先輩に聞きながら研鑽を続けています。

今後は、現状を大事にしつつ現場で活躍し続けられる職人でありたいと考えています。
高い技術をもち、50代なかばになっても現役で活躍している先輩を見ると、自分も生涯現役で瓦葺職人として働きたいと思えます。
大変なことも多いですが、やりがいは非常にある仕事。まずは深く考えず、興味があれば見学に来てもらいたいです。

T.M 職人歴15年

親戚が瓦施工の仕事をしており学生のころから手伝いをしていました。その仕事がとても楽しく、自分にはあっていると感じたため瓦葺職人を志したのが石野瓦株式会社に入社したきっかけです。

当時、親戚の手伝いでは民家の瓦葺が多かったのですが、石野瓦工業では社寺建築なども多くあつかいます。そのため、施工が複雑だったり傾斜も強かったりで、思っていた以上に苦労したのを覚えています。
瓦葺の世界は奥が深く、一見してできそうだなと思えても、実際にやってみると難しく、自分にはとてもできないということが多くありました。
しかしそれは先輩の技術を目で盗み、自分で考えながら日々経験を積んでいくことで学ぶしかないので、入社から現在にいたるまで、いつも先輩たちにはたくさんの学びを与えて貰っています。

現在は全国さまざまな現場で施工をしていて、長期だと3か月以上も現場近くで寝泊まりすることもありますが、やはり「後世に残る仕事をしている誇り」を強く感じる仕事ですので、やりがいはありますね。

大きな現場では複数の職人で手分けしながら瓦葺をしますが、難しい箇所は信頼の厚いベテランの先輩に任すことも多いんです。いずれは自分も、そんな頼られる職人になりたいと考えています。

瓦葺はどうしても野外で行う業務なので、夏は厳しい暑さ、冬は凍るような寒さに打たれることもあります。なれないうちはとても大変だと思います。しかし、業務にも慣れてだんだん自分で瓦を葺けるようになると、とても奥深く、面白い仕事です。
やりがいを感じて仕事をしたい人には、ぜひ一度見てもらいたいですね。